COCOON PRODUCTION 2023 ガラパコスパコス
~進化してんのかしてないのか~
日時 |
2023年
10月
11日
(水)
18:30開演・
12日
(木)
13:00開演 (開場は開演の30分前予定)
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チケット発売 |
ハレノワ・メンバーズ先行(インターネットのみ):7月23日(日)10:00~29日(土)23:59
一般発売:8月27日(日)10:00 |
会場 |
中劇場
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料金 |
全席指定 9,800円
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竜星涼を中心に、藤井隆、高橋惠子をはじめ、
青柳翔、瀬戸さおり、芋生悠、山田真歩、菅原永二ら、
若手からベテランまで多彩な実力派が織りなす群像劇!!
当日券の販売についてはこちらから
ある日、青年が老婆を拾った・・・
社会にうまく馴染めず、派遣のピエロの仕事でギリギリ生活をしている青年(竜星涼)。しかしそんなピエロ業も、決してうまくはいっていない。ある日、道端の老婆(高橋惠子)に手品で花束を渡すと、老婆はどこまでもついてきた。そして、青年の部屋にまで上がってきた。
すぐに老婆を帰そうとするも…、青年と老婆の不思議な共同生活が始まっていく。
青年を心配する兄夫婦(藤井隆/山田真歩)、仕事先の女性社員(芋生悠)。妙に絡んでくる仕事先の先輩社員(青柳翔)。兄の背後に常に付いて回っている兄の後輩(ノゾエ征爾)。
老婆は実は、特別養護老人ホームから抜け出したのだった。老婆を探し回る 家族(家納ジュンコ/中井千聖)と、ホームの職員(山本圭祐/山口航太)。青年の近隣に暮らすかつての同級生(瀬戸さおり) と 担任(菅原永二)。
そして言葉の通じない外国人の隣人(駒木根隆介)。
人々はそれぞれに関わり、拒絶し、苦悶し、疲弊し、心身に疲労が積み重なっていく。我々は、少しでも先に進んでいるのだろうか?
進んでいくとしたら、どんな姿に化けていくのか?ただ一つ言えることは、化け者であることには違いない。
そうして青年と老婆との頑なな共同生活は、当然のように、限界へと近づき…。
『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』開幕レポートが届きました!
ピエロ姿の竜星涼をはじめ、キャストが出ずっぱりの2時間
奇想天外な演出で導く、老いと進化のパラドックス
開幕レポートはこちらから (キョードー大阪のサイトが開きます)
作・演出 ▶ ノゾエ征爾
出演 ▶ 竜星涼、藤井隆、青柳翔、瀬戸さおり、芋生悠、駒木根隆介、山本圭祐、山口航太、中井千聖、柴田鷹雄、ノゾエ征爾、家納ジュンコ、山田真歩、菅原永二、高橋惠子
岡山生まれの劇作家・演出家・俳優のノゾエ征爾さんにインタビューを行いました。
(インタビュー日:8月5日)
Q.作品の背景、着想のきっかけは?
A.2010年に劇場に来られない人のところにこちらから演劇を運ぶという企画のお話をいただき、高齢者施設や障碍者施設に下見に行きました。丁度レクリエーションの時間だったんですが、ご利用者さんが無反応だったり眠っている人もいて、高いハードルを突き付けられた感じがありました。試行錯誤を重ねて演劇作品を創ってみたんですが、開演してすぐは、想像した通りでセリフも届いてないかもな、という反応が薄い様子だったんです。ところが芝居の中でみんなが知っている歌を歌うと、みなさんも一緒になって歌い始めたんです。その後から、芝居のちょっとした出来事に反応し始めて、泣いたり笑ったりが広がっていったんです。施設の職員の方は、「こんな表情をご家族に見せたい」「私たちもこんなに笑っているのを初めて見た」とおっしゃっていました。その様子を見て、私自身、胸がつまりセリフが出てこなくなりました。これこそが演劇だったのかもしれない、くらいのものを細胞で感じました。その年の暮れに劇団の新作公演があったのですが、心の中でその衝撃を忘れようが無くて、あれを自分の中でなかったことにするのは何か違う気がする、という思いがありそこから発想していきました。その時に感じたのは、「老い」というものに対して、退化的にとらえていたこと、起きてほしくないこととネガティブに感じて恐れているところがあったけれど、老いは終着じゃなくて過程ととらえていいんじゃないかみたいな。肯定というと安い言葉になってしまうけれど、決して否定的なものだけじゃないんじゃないか、と思いながらそんな感じでできていった作品でした。
Q.作品の見どころ
A.どこか不器用で何かがうまくいっていない身近な人々が、それぞれの状況で懸命に生きているお話で、その中に老いとか進化といったテーマも交わってきます。物語や、チョークという手法も面白いけれど、やっぱり一番の見どころは人だなと思っています。人間賛歌の物語です。
Q.黒板とチョークを使った演出
A.なるべくシンプルなところからスタートしたい、何もないセットを作ってみたいなと。単純に劇団公演だとお金がないこともありますが、でもそこで止まっちゃうのもさみしいし、そんなもので止まるものじゃないし、演劇って。シンプルなところから何か面白いものを立ち上げるところにこそ、演劇の力が発揮されると思っています。以前からチョークを使ってみたいというアイデアがあり、そこに、「老い」とか「体(身体性)」とかそういったテーマに触れた時に、モノじゃなくて人を引き立てたい、人だけでやれないか、という思いとチョークという素材が自分の中でフィットした、という感じです。
Q.今回のキャスティングについて
A.再演4回目になりますが、再演を重ねることで、人物のキャラクターが定まってきてしまっているような気がして。でも人ってもっと多面的で。その人物の多面性を僕自身が見えなくなってきているんじゃないかという危機感も感じていて。意外性の中に真実があるんじゃないかなと言うところで、イメージがつかない人、これまでとは違うタイプのキャスティングを心掛けました。特に、竜星涼さんは人物とのギャップが強いと思っています。竜星さん自身も「俺の中にない人物です」と真摯に悩みながら取り組んでくれていて、いろんな人に取材しているそうです。そういうのを見ているとこのキャスティングで良かったなと思いましたね、早速もう良い摩擦が起き始めているなと。ここから熱が生じて、作品が新境地に行けるんじゃないかという思いです。
Q.岡山公演にあたっての意気込み
A.ただただ嬉しいにつきます。演劇を通して僕はいろんな人と関わってくることができて、演劇に力を貰って、時には演劇に力を奪われて笑 演劇を通して自分が営めているというところで、今まで自分の実生活で触れてきた故郷と思える岡山という場所で、演劇を通じてまた違う角度で触れていける、交われるというのが、感慨深い、というよりさらに深いものを感じています。
もしかしたら上演中に、僕だけ個人的に胸が詰まるような思いを感じているかもしれません。
Q.お客様へひとこと
A.岡山のみなさん、本当に劇場でお会いしたいです。岡山が大好きなので、行けることがとっても楽しみです。ちょっとでも行ってみたいかもってよぎったならば、来ちゃって下さい。岡山で生まれ育った母が、岡山の人は演劇を観る習慣があまりないかもなあ?と少々心配しておりました笑。もう気楽に来てくださいませ!必ずや来て良かったと思える時間になるはずと信じています!劇場でお会いしましょう!楽しみにしています!
(撮影:西木義和)
【チケット取扱い】
■岡山芸術創造劇場ボックスオフィス
・オンラインチケット https://piagettii.s2.e-get.jp/ocacticket/pt/
・窓口・電話 086-201-2200(年末年始を除く10:00~18:00)
■岡山シンフォニーホールチケットセンター
・電話・窓口 086-234-2010(休館日を除く10:00~18:00)
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※出演者変更に伴う払戻し不可。
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岡山芸術創造劇場ボックスオフィス 窓口・電話 086-201-2200(10:00~18:00 年末年始を除く)
【主催】岡山市、公益財団法人岡山文化芸術創造/サンライズプロモーション大阪
【企画・製作】Bunkamura
【協力】おかやまアーツフェスティバル実行委員会(おかやまアーツフェスティバル2023提携事業)